
日常よりちょっと特別な空間で過ごす美容室
女性だけでなく男性も
居心地のいい空間を
美容室というと、女性目線の高級感のあるキラキラとした空間を演出している店舗が多いように見受けられる。しかし今回依頼したオーナーは、男性が躇なく足を踏み入れることができる雰囲気で、居心地のいい空間にしたい。なおかつ、女性にとっても日常より特別な空間で過ごせるような、男性にとっても女性にとってもちょうどいい空間づくりができないかという考え。
オーナーの雰囲気から、スーツの似合うカッチリとしたカッコ良さというよりも、カジュアルでインダストリアルな雰囲気や快晴の海が似合う男性といった印象があったので、カチッとしすぎず、女性から見てもカッコ良くて居心地がいいと思ってもらえる雰囲気づくりを目指した。
また、カラー剤のミキシングなど、手元の作業をお客様が見て楽しめるよう、オープンキッチンのようなカウンタースタイルを基本としてレイアウトを構成。女性建築家ならではの細やかなデザインが、全てに活かされた美容室の完成となった。

オーナーが使いたいと希望していたシーリングファン。イエローがアクセントカラーになっている

粗目の質感のタイルとイタリア磨き風の左官仕上げを組み合わせた、受付カウンターとオープンキッチンスタイルのカウンター

お客様がスタイリングしている様子が外から分かるよう、店内の様子がうかがえる開口部を設置

待合スペース背面の壁にはグリーン柄のクロスを採用し、ポップな印象を
店内の受付カウンターとオープンキッチンスタイルのカウンターは一体的にデザイン。粗目の質感のタイルとイタリア磨き風の左官仕上げを組み合わせることでインダストリアルな雰囲気を演出しました。店舗入口付近には、スタイリング後に写真撮影してSNSに投縮できる場として使えるよう、店舗サインが入る位置にベンチやヤシの木を応置しました。
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