店舗名称からイメージされる外観をデザイン
既存の印象を塗り替えるリニューアル①
写真スタジオであるロイヤルスタジオ新南部店は、同店舗グループの本店にあたる。建物は築20年を経過しており、今回外観リニューアルの相談を受けた。既存の外観は一般的な会社の事務所いった雰囲気で、ロイヤルスタジオという店舗名称とは大きく異なる印象を受けた。そこで、まずは店舗の名称を彷彿とさせるデザインを目指した。既存のシンメトリーデザインは崩せなかったため、これを利用することにして、また「ロイヤル」という言葉からも連想しやすいよう、西洋建築を意識したデザインを採用した。
内部に関しては導線が煩雑化していて、お客様の待機スペースが定まっていないなど、問題点があったため、導線を整理しながら内部の間取りを一部変更している。さらに、今回大きくリニューアルする外観から連動してインテリアの印象もそれに見合ったデザインにするために、エントランス・受付エリアのインテリアを一新した。
受付カウンターは入り口正面壁面の仕上げと同じモルタルとし、デザインに統一感を持たせた
既存の庇を利用し入口ドアの手前に壁面を新たに設け、天ヶ狩りを防ぐと同時に、非日常に一歩踏み込むような雰囲気を演出
エントランスから入った正面の壁面は、季節に応じたディスプレイができるよう、モルタルでシンプルに仕上げていている
エントランス入口のドアは、アンティーク調の両開きドアを採用。ガラス面に移る樹木は、道向かいの川沿いに林立する大きな桜の木
外観イメージは、「ロイヤル=王室」という意味合いと違和感のないデザインを心がけました。ブルー系の塗装を基本のカラーとし、重厚感を損なわないよう配慮しながらも明るい印象が持てるよう、タイルや木格子などとのカラーバランスを図っています。
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